
ユメカラサメナイデ|ULALA(うらら)[Archetype] Recording Note
ユメカラサメナイデ[Archetype]のボーカルに、ULALA(うらら)さんが参加してくれました。
誤魔化すことの出来ないダイレクトな熱
今回はULALA(うらら)さんにとって2回目のレコーディングということで、お互いが少し慣れた感もあり、実験的なことにも挑んでみました。
ファーストシングルの『月まで連れてって』とはうってかわって、今回の『ユメカラサメナイデ』はハイテンポで疾走感のあるストレートなロック。ドラム・ベース・ギター・ボーカルだけの超シンプルな構成なので、小技や装飾で誤魔化すことができない、ヒリヒリするような『熱』がダイレクトに伝わる楽曲です。そして英語の歌詞なので、ディテールよりもとにかくグルーヴに乗ることが最優先事項。
容赦は不要
初日は、アンサンブルに対するボーカルアプローチを確認する目的でした。実際には3トラックほど歌ってもらい、残りの時間はほとんど彼女とのミーティングに使いました。イメージの共有と、楽曲に対するお互いの座標位置の確認です。
彼女のエネルギーが最も大きく発揮される瞬間に対して、どうしても楽曲のプッシュする力が足りていないと判断し、テンポを上げることを決断しました。
それと同時に、当初ギタートラックはマーシャルとレスポールをメインに使用していたのですが、よくあるハードロックサウンドになってしまい、ULALAさんのせっかくの繊細さと躍動感のある声に馴染みませんでした。お手本が沢山ある、いわゆる飽和したサウンドの方向だと、スリルと良質なアンバランスさが無いのでユニークさに欠けてしまいました。

例えるなら、円形の綺麗なお皿に綺麗な四角形にカットされたサーモンのムニエル。これはこれで完成された素晴らしいものですが、私が表現したいのは、ゴツゴツと歪んだ質感のお皿の上に反った鮎の塩焼きが乗り、その横に美しくカットされたカボスが添えられているような世界です。
このようなアプローチや視点、バランス感覚というのは、意外と日本人特有のものなのかなと思います。その侘び寂び的なニュアンスはユニークな武器であり、海外の方はきっと真似できないストロングポイントになるかもしれません。
そこで、ジャズマスター×フェンダー・デラックスリバーブに変更。演奏自体の荒々しさとエレガントなコードトーンのバランスを重視しました。合わせて、プレシジョンベース×サンズアンプによる無骨なボトムで録り直しました。
その変更の意図を彼女に説明し、「楽曲に対して容赦は不要です」と伝えました。

実験的なアプローチ
数日後に行われた2回目のレコーディングでは、ウォーミングアップのために、彼女がコンクールで歌った『Astonishing』を一発録りしました。
ボーカルのレベル調整を兼ねて歌ってもらったのですが、これがあまりに素晴らしく、レコーディング前に大きな感動を与えてくれました。15歳でこの楽曲にここまで命を吹き込むことができる人は、世界にも少ないでしょう。※いつかこのテイクを公開できれば嬉しいです。
そして、ハンドマイクで歌ってみたり、スタジオの照明をスポットライトを一つにしてステージのように暗転させたり、ギターを抱えながら歌ってみたりと、色々な実験を行いながら、約2時間ほどで完成。
翌日もレコーディングの予定でしたが、休日になりました。
圧縮されハレーションを起こすドラムと、空気を読まない無骨なベースサウンド、荒々しさをエレガントに昇華した壁のようなギター。そこを縫うようにすり抜けていく、ピュアな情熱を宿したULALAのボーカル。
英語の歌詞の中で呪文の言葉のように現れる『ユメカラサメナイデ』という言葉。
日本でしか生まれないパンキッシュなガレージロックバンドサウンドが一つの形となりました。
まだまだお互いが一つの『完成』に向けて手探りの段階ですが、回を重ねるごとにピントが合いやすくなり、新たなチャレンジや冒険にも恐れが少なくなってきていると思います。
使用機材
Vocal
NEUMANN M149 Tube
Electric Guitar
Fender 1960’s Fender Jazzmaster
Fender Deluxe Reverb
AKG D112MKII
SHURE SM57
Bass Guitar
No Brand Precision Bass Model
AMPEG
AKG D112MKII
RUPERT NEVE DESIGNS Portico 5211 2ch Mic Preamp

ユメカラサメナイデ[Archetype]
15歳のボーカリスト・ULALAのセカンドシングル。エネルギッシュな歌声と、疾走感あふれるロックサウンドが融合し、どこまでも上昇していくような楽曲です。ポップでキャッチーな響きの言葉の裏に隠されているのは、ある冬の日に保護された「一匹の老猫」との、奇跡のような9ヶ月間の物語です。
限りある時間の中で、私たちはどうやって「永遠」を創り出せるのか。
15歳の瑞々しいボーカルが紡ぐ、ピュアな情熱を受け取ってください。



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